光る泥だんご作りに挑戦(2日目)

 10.11.04 (木) | Posted in 焼き物
1晩寝かされる泥だんご 福岡県立美術館によるワークショップ「土から生まれるタカラモノ ~光れ!わたしの泥だんご~」2日目。写真は水分を抜くためビニール袋の中で一晩寝かせられた前日の泥だんご。恐る恐る袋から取り出してみると…割れてない!

まずは、桶に入ったさらさら土に手を押し当て、僅かに付着したキメの細かい砂を泥だんごにすり込み皮膜を作る、という作業。1日目につづき、この日も6才の女の子ゆらちゃんと作業を共にします。同じ釜の飯を…ならぬ同じ桶の砂を分け合う仲ですから。

ワークショップ参加者の方々 スタートから30分近くがたち、さぁ、今日もゆらちゃんのパーティータイムが始まります。キメの細かい砂を一気にたくさん得ようと彼女なりに考えた結果、紙をすくような動きで桶を揺らし始めます。はじめは静かに。最終的には己に向かってぶちまけるように激しく。動きはさておき、このゆらちゃん儀式のおかげで作業は進み、少しずつ泥だんごに艶が出てきました。ありがとうゆらちゃん。

砂をすり込む作業を1時間半程度つづけた後、えふょんずの光る泥だんごクイーンさんからストッキングを頂戴しました。「クイーンさんからストッキングを頂戴しました」とは良い響きですね。実際には、泥だんごの表面を磨くためのストッキングです。で、磨いてみる。と、光るわけです。思わず声が出ます。もっと光れ、もっと光れ!と欲深く磨いていると、皮膜が取れて中から砂がこんにちはしてきたのでここで終了。

光る泥だんご いただいた手作りの化粧箱とともに僕の光る泥だんごです。ちなみに須崎公園の土なので、名前は須崎君。砂利が入っていたためか、磨くにつれ所々皮膜が剥がれてまだらになっています。上の写真は記録用のため、まだらの少ない輝きのある箇所を撮りましたが、別の角度から見ると…

光る泥だんご 須崎君が顔を現します。この部分は皮膜がないため、触っていると砂がざらざらとこぼれていきます。ともあれ、このまだらがあることで須崎君が地球儀に見えたり小宇宙(コスモ)を感じさせたりもするので、思わぬ形で良い結果となりました。

最後は参加者とえふょんずの方々みんなで記念撮影をして、2日間にわたるワークショップが終了。担当学芸員の竹口さんとえふょんずさんが素敵でした。土や腰かけ用のダンボールの準備と後片付け等もありがとうございました。おかげ様で楽しく、集中した2日間になりました。

天気の良い日に、また作ってみたいと思います。

関連記事

コメントを送る